「つくる」ことに難しさがあるこどものためにできること【クレヨンで描く】編

持ちやすく、たくさんの色があってわくわくするクレヨンは、こどもが最初に出会う描画材のひとつです。クレヨンを使うことにむずかしさのあるこどもが苦手に感じるポイントと、ご家庭でできる工夫を、おれんじ学園の先生にうかがってきました。

力の加減がむずかしくてクレヨンが折れてしまう、または色が薄くなってしまう

1. 握る力が強い子には、クレヨンの形状や素材選びからはじめましょう。折れにくい四角いブロック型や握りやすい三角形などの形状や、硬い材質の「蜜ろうクレヨン」など、こどもの特性に適した道具を選ぶことでできる工夫があります。


 

2. 握る力が弱くて色が薄くなってしまう子は、軟らかめのクレヨンがオススメです。身の回りにある凸凹したもの――葉っぱやアスファルトなどに紙を載せてこする「こすりだし(フロッタージュ)」の遊びを繰り返すことで、だんだんと手首の動かし方や筆圧を調整できるようになってきます。


 

3. 力のコントロールが苦手でクレヨンが折れてしまう子は、ほかの場面でも力の加減がむずかしいことがあります。紙風船をつぶさずにキャッチするキャッチボール遊びや、お盆の上に物を置いて、左右のバランスを保って力加減を調整しながら運んでみるなどの方法で力のコントロールを練習することができます。


 

PROFILE

おれんじ学園

訪問看護・介護予防訪問看護、児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅介護支援、就労移行支援、指定特定相談支援事業等を展開する他、療育自立支援用衣類等の企画・制作・販売としてハートブリッジプロジェクトを推進している株式会社東京リハビリテーションが運営する、児童発達支援・放課後等デイサービス。

長年培ってきたノウハウを療育に生かした「おれんじ学園」では、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、保育士が在籍し、一人ひとりに合った療育を行っている。おれんじ学園HP

 

メインアート作者/おがたりこ

1994年東京都世田谷区生まれ。幼少より絵を描きはじめ、2007年よりアート活動を開始。個展やグループ展などに出展した回数は30回以上。「ロバミュージアム2012」しりあがり寿 個人賞受賞、「ロバミュージアム2013」KIKI 個人賞受賞、「産経ニュース」「SANKEI EXPRESS」掲載、テレビ東京「HOPE for tomorrow」出演。多方面から熱い注目を集めているダウン症のアーティスト。発達のイッポでは、おがたりこさんの作品をメインアートでご紹介していきます。今回の作品タイトルは「ハウス」です。

イラストレーション/須山奈津希 取材・文/伊部玉紀

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