粘土あそびが苦手なこどもにできること

自由に形をつくることができる粘土は、こどもに人気の材料のひとつです。さらに粘土は、指先だけではなく、手のひらを使う機会を促すため、発達の途中段階にいるこどもにとって魅力的な材料です。でも、粘土を触ったり、粘土で形をつくったりすることが苦手なこどもがいます。最初から何かを作らせるのではなく、こどものできることに合わせて段階的にできることを少しずつ増やして、粘土あそびを楽しみに変えていきましょう。

1.まずは粘土を触ってあそべるか確認してみましょう

触覚過敏のこどもの場合、油粘土のべたつく感覚を嫌がることがあります。粘土には、小麦粉粘土、紙粘土、ゼラチン粘土など、さまざまな種類があるので、こどもに合わせて選びましょう。べたつきが気になるこどもには、さらっとした軽量タイプの紙粘土などが良いでしょう。乾燥すると固くなるので、つくったものを部屋などに飾ると、達成感が得られ「またつくりたい」という気持ちにもつながります。米油を使った油粘土ので、市販の粘土を色々チェックしてみましょう。
また、小麦粉粘土は油粘土よりベタつきやにおいが少ないので、ちいさなこどもにも扱いやすい粘土です。家庭でもかんたんに小麦粉粘土はつくれるため、力の弱いこどもがいる場合は、柔らかさを調整することができます。


 

2.粘土あそびに必要な動作を練習してみましょう

粘土の感触に慣れ親しめたら、粘土で遊ぶために必要な動作を取り入れて、手指・手のひらを動かしてみましょう。粘土を扱うには、丸める、ちぎる、つぶす、といった手を使う動作のほかに、へらやローラーなどの道具を使用する場合があります。粘土をローラーで平たくするにはどの程度の力と動きが必要なのか、粘土でひもをつくるにはどのくらいの力加減が適切なのかをコントロールして、自分の手や道具を使いこなす経験が大切になってきます。楽しく練習するには、実生活を疑似体験するおままごとなどのあそびを実践してみましょう。例えば粘土を野菜に見立てて、包丁がわりのへらでカットしたり、粘土を手のひらで丸めてつぶしハンバーグをつくったりすることで、実生活に則した形で粘土あそびに必要な動作が練習できます。


 

3.つくったものであそんで、ものを立体的にとらえる力を鍛えましょう

基本的な動作ができたら、次は立体物づくりに挑戦してみましょう。丸めた粘土を繋げてイモムシをつくったり、ひも状にした粘土をうず状にしてカタツムリをつくったり。小さなパーツをシンプルにつなげることから練習してみましょう。さらに、こどもがつくりたいものがある場合、あらかじめ大人が大まかな形をつくってあげて、こどもがそこに耳を足したり、鼻をつけたり、何をどこにつければいいのか、具体的なイメージが持てるようにしてあげましょう。

 

大人も粘土に触れてみることで、改めてこどもがどんなところで困っているのかが分かる場合もあるので、ぜひこどもと一緒に粘土あそびを楽しんでください。


 

INFORMATION

おれんじ学園

訪問看護・介護予防訪問看護、児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅介護支援、就労移行支援、指定特定相談支援事業等を展開する他、療育自立支援用衣類等の企画・制作・販売としてハートブリッジプロジェクトを推進している株式会社東京リハビリテーションが運営する、児童発達支援・放課後等デイサービス。

長年培ってきたノウハウを療育に生かした「おれんじ学園」では、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、保育士が在籍し、一人ひとりに合った療育を行っている。おれんじ学園HP

 

 

イラストレーション/須山奈津希 取材・文/ズッコファミリア編集部

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